中国の北方名物「酸菜」がたっぷりの鍋をつつきながら、雰囲気も味わえるお店です。
こんにちは、台北ナビです。「鍋は冬にみんなで囲んで食べるもの」という固定観念を破ってくれるのが、北方風の酸菜白肉火菜鍋の専門店。「夏でも冷たい物は食べない」と健康に気を使っている人たちへぜひ…。
ショッピング客でにぎわう忠孝東路から一歩路地へ入ると、閑静な住宅地が広がります。その中にポツン、とたたずむのがこのお店です。白い壁とシンプルな門構えが高級感を漂わせています。こんな静かなところにお客は来るのかな、と思っていると、ナビが訪れたお昼時には会社の同僚風の人たちがすでに多数鍋を囲んでいました。メニューを見ると、なるほど昼はお得なランチ料金があったのですね。夜も仕事あがりのグループなどがたくさん鍋を囲みにくるそうです。「圍爐」はすっかりこのエリアの老舗有名鍋店として定着しています。
酸菜白肉火鍋とは、酸菜(白菜の酢漬け)をたっぷり使ったお鍋のことで、元は北京より北の寒い地方で庶民たちが食べていた鍋です。この家庭料理をこちらのオーナーが高級料理店にアレンジしました。
鍋の中央にアツアツに焼いた炭を入れ、エントツ状の蓋をします。炭が銅の鍋に熱を伝え熱くなります。スープが熱されると、その中にたっぷりの酸菜と、脂がたっぷりのった白肉(豚肉)を入れ、味を出します。あとは鍋のドーナツ状の部分にお好みの具を入れ、食べごろになるまで待つだけです。何を食べようかとあれこれ具を探していると、手が中央のエントツに触れて「アチチ」なんて事もあるので、気をつけてくださいね!ちなみにグツグツ煮込まれて来た時、この蓋を少し開けたら、火が弱まるんです。
大鍋 7人以上
中鍋 4~6人
小鍋 3人以下 が適当。
(スープにはあらかじめ豆腐、カニ、カキ、しいたけ、干しえびなどが入っています)
追加の具はいろいろあります。
美味しそうに煮立ってきました
具材をを入れたら、タレ作り
具を入れて煮立つまでの間にタレを作りましょう。フロアの角にタレコーナーが設置されていて、15種類の調味料から自分の好みに合わせて作ります。
店の人に任せると、全部をまんべんなくいれてくれ、それはそれですっごくおいしいんです!もし好き嫌いがある方は、自分で調合した方がいいでしょう。
タレがマイルドになる刻みニラ
調味料は芝麻醤(胡麻ペースト)、醤油、酢、韮菜醤油、豆腐乳、 香油、辣油、蝦油、酒、生姜、大蒜(にんにく)、 砂糖、洋葱、香菜、辣椒(唐辛子)となっています。
酸菜はここの看板商品!クセがなく食べなれていない人の口にも合います。焼餅は台湾の人たちが朝食の時に食べる中華風パンです。こちらの焼餅はフワフワのサクサクで、酸菜を挟んで食べるとよりいっそう食欲が増します。
「みなさんは有名な鼎泰豊に行かれますが、ここにも小籠包(6個入)などの点心があるんですよ。ぜひ召し上がってください」と店の周さんは薦めてくれました。お試しください!
点心ほか、各種炒め物などの単品料理も注文できるのがこの店の特徴。アルコール類もビール、ワイン、紹興酒なども各種そろっていました!
以上、台北ナビでした。